SCOTLAND旅行記 2008 DAY6&7(19&20/Nov)

  • 2008.12.10 Wednesday
  • 11:28

恒例の早朝散歩に出かける。早朝と言っても時刻はすでに7時過ぎだが、空はまだ薄暗い。
今回、このホテルを取ったのはウェイヴァリー駅からもそこそこ近く、カールトンヒルまで道を挟んですぐのところに登り口があるからだ。

カールトンヒルからはエジンバラの街が一望できる。



ここは朝の散歩・ジョギングコースになっていて人影もチラホラ。
ギリシャのパルテノン神殿のレプリカが建っているが、資金難で建設途中未完成のままほったらかしになっている。まあ200年から前のお話ですが。そういえばエジンバラ城にも砲台がほったらかしになってたな。スコットランド人ってめんどくさがり屋が多いのかしら?

散歩を堪能してホテルに戻って、早速出かける支度をするが、ちょっとまてよ。今日は16:45のフライトまで寒い外を歩きっぱなしになる。ぎりぎりまで部屋でゆっくりしていってもイイか。荷物のパックングを再確認して今日の探索行程を練る。

さあ今日はエジンバラ市内観光だ。
まずは重たいキャリーバッグを預けるコインロッカーを探す。ウェイヴァリー駅構内や近くのデパートをウロウロしてみるが、どこにもコインロッカーがみつからない。エジンバラにはコインロッカーは無いのか?あきらめて今日一日、重たいキャリーバッグを引っ張って行くことを決意する。

まずはホリルードハウスに向かう。イギリス王室の方々がスコットランドを訪問した時の滞在場所で、外観は装飾が美しく威厳がある。が、入場料が結構高い。エジンバラはどうせまた来年来るし、なんなら嫁さんがいるときに一緒にみた方がいいだろうと思い、外観と土産屋を見るだけで帰ることにした(写真撮るの忘れた)。

ホリルード宮殿からエジンバラ城に向けてロイヤルマイルズをテクテク上っていく。
左手にウィリアム・ケーデンヘッドの店を発見。これってボトラーズのケーデンヘッド?日本では有名な老舗ボトラーズの本店が、パッと見、ただの小さい酒屋である。中にはいると所狭しと酒がぎっしり。めぼしい物も無いことはないが、わざわざ買って帰るほどでもないかと手ぶらで退散。

エジンバラ博物館やピープルズ・ストーリーを見てまわる。ここは入場無料だがなかなか楽しめる。今回は行かなかったが、このほかにもエジンバラにはいっぱい博物館や美術館がありほとんど入場無料だ。美術・芸術に興味のある人ならこれらを巡るだけで2、3日はゆっくり楽しめるだろう。

St.ジャイルズ大聖堂。写真だけ。ココも中の見学は今度でイイや。

根本的に「また来るし、今度でイイや」って思考のため、結局なにもしていない。なにもしていないけど、エジンバラの街の空気を楽しんだ。

酒屋や土産物屋にも何件か入るがこれといってグッとくるものが無い。酒屋でとりあえずハギスを購入。検疫通るかしら?没収ならしょうがないか。

世界最古と言われるデパート「Jenner's」をのぞいてみる。
ココは英国王室御用達の由緒ある店だが、はっきり言って造りは古い。スコットランドの裕福そうなマダムがうろうろ買い物しているのを見て楽しむ。マダムは日英似たような雰囲気だ。
エジンバラ・クリスタルが売ってある!そりゃココはエジンバラだもん。日本で買うより安いのだろうがそれでも高い・・・。帰国の途中で壊れたらショックなので購入断念。まあ、また今度来た時でイイや。
ここではスコットランド写真集を購入。

よく歩いたのでとりあえず昼飯、Kenilworthというパブに飛び込んでみる。
スコットランドは牛肉や羊肉も美味しいらしいが、まだ食べていない。アンガスビーフバーガーを注文。

ん〜・・・、美味いっちゃ美味いが、バーガーキングの方が上か・・・。食事はたいていこんな感想である。不味くはないんだけど、美味くもない。で、やっぱり大量のフレンチ・フライ。まあ地元で食べることに意義がある。このパブもいい雰囲気だった。
どうでもいいことだが、エジンバラにはボウズ頭の男性が多い。ココのスタッフも寡黙なボウズだった。たぶん、常に海から強い風が吹き上がってくるからボウズのほうが髪が乱れなくていいという理由だと推測。僕の髪は現時点でメッチャクチャ。

時間が余ったのでバルモラルホテルの前のベンチに座ってボーっとしてみる。道行く人を観察すると、見た感じ観光客らしき人がやはり多い。日本人っぽいのも数人は見たかな。
フランスのOL(あくまで推測)はお洒落なのになんとなく納得。彼女たちのノリは日本のOLの京都旅行みたいな感じでキャッキャとはしゃいでいる。

寒いのでコーヒーでも飲もうと思い、すぐそばのGuildford Armsというパブで入る。
かなりカッコイイ店で平日の昼過ぎなのに、結構賑わっている。
スーツを着て仕事の話をしながらビールを飲んでるグループ、年金生活してるっぽいじいさんが一人でビールをチビチビ、作業着を着た2人組が仕事の合間にビール。テーブルではドイツ人からの旅行者らしき男がひとり手持ち無沙汰で落ち着かない様子でビール。そして僕、昼からウイスキーを飲む謎の東洋人。
コーヒーにするつもりがやっぱりビールを飲む。スカイ島産のエール。美味い!これから長いフライトなのでついでにブナハーブン12年も飲んどく。カウンターの端っこに立ってボーっとする。気持ちいいもんだ。
日本でこういう店が出来たらいいなと考えるが、「バーは特別な空間」なんて考えが蔓延しているうちは、東京ならまだしも、少なくとも岡山のような地方都市ではパブは難しいだろう。ウチみたいな「日常の延長、もしくはセカンドリビング」っていうバーもあることを分かっていただきたい。こんなところで日本における西洋文化の浸透はまだまだ歴史が浅いとひとり考える。
理想は自宅の近所でパブが出来れば最高。個人個人がマナーを守って自由に楽しむ地域の社交場。いわゆる日本のバーとあちらのパブとではスタンスが全然違うのである。「Cash on Delivery」なんて英語で言うと堅苦しいが、要は「マクドナルド方式」である。いつの日か岡山でリアルパブを。

もう帰らなきゃいけない時が来た。
いつもながら帰りってのはつまらない。誰か造ってくれないかな、どこでもドア

バスでエジンバラ空港→エジンバラ空港からヒースロー空港までフライト。
となりの凄いおデブのおっちゃんがエキストラ・シートベルト使ってるのにはビックリした。

ヒースロー空港ターミナル5へ到着。この先、煙草が吸えないのでいったん外に出て一服。
さてターミナル3へ移動と思ったら、移動の仕方が分からない。
看板どおりに歩いていってもそれらしきところがどこにも無い。2往復ぐらいしてやっとターミナル移動の地下鉄の看板を見つけた。めっちゃ小さいがな。もっと大きいのに付け替えとけ!
地下鉄乗り場に下りたら今度は2本のうちターミナル3行きがどっちの列車か分からない。正直、間違ってる時間はない。なに人かわからないが、おばちゃんとあーでもない、こーでもなとウロチョロ。黒人の職員に列車を指差して「ターミナル3?」って聞いたら「That」ってあさっての方を指差した。ん、どう言うこと?このFxxkin' Nxxger!バカにしやがって!こっちは見知らぬ土地で困ってんだよ!中指立ててやろうかと思ったがデカくて強そうだからやめとく。
列車からさっきのおばちゃんが手招きしてる。どうやらコレでいいらしい。
ヒースロー空港は日本語のページも用意されているが、はっきり言って全然ワカラン。セントラルからターミナル1〜3は歩いて移動。ターミナル4と5だけ独立していて、移動はバスか地下鉄。ちゃんと書いとけ。これさえ把握しておけば大丈夫。
ヒースロー空港は無駄にでかいし空港使用料高いし、出来る事なら使いたくない空港だ。多分、来年も使うことになるけど。

長い長いフライトが終わりやっと韓国。
乗り継ぎで2時間半ほど時間があるので土産でも買おうかと免税店をうろちょろするが、ブランド品には興味がないし、あとは海苔とキムチと高麗人参しかない。暇だ。
ココまで来ると少しづつ頭は仕事モード。今日はそのまま店に直行して21時から営業だ。

岡山行きの飛行機は見た限り満席。韓国旅行帰りの乗客と自分の雰囲気が全然違うのが面白い。いわば「旅」と「旅行」の違いかしら?韓国行くだけなのにでっかいバッグと大量のお土産。俺には理解できん。
飛行機内でとりあえず韓国のビールを飲む。隣のおばちゃんはどうやらウィーンに行ってきたらしい。岡山−東欧か。・・・アリだな。来年のサブ旅行(メインはもう一回スコットランドね)で行くのにちょうどイイかも。日曜出発金曜帰りの4泊6日。東欧なら全然行けるじゃん。

やっとわが故郷、岡山だ。
イミグレーションを通過して、荷物を取って、岡山空港をでる最後の最後。
「パスポートをお願いします。どちらまで行かれたんですか?」
「スコットランドです」
「スコットランドって・・・、イギリスの上の方ですよね?」
「はい」
「どれぐらい行かれてたんですか?」
「1週間です」
(僕の荷物を見て)「・・・その荷物でですか?」
「はい」
たしかに機内持ち込みのキャリーバッグとショルダーバッグだけだもんね。そりゃ少ないわ。
「そうですか・・・、旅行慣れしてるんですね」
「旅行慣れってこともないですが、荷物は少ない方が良いんで」
職員が怪訝そうな顔をしてパスポートをめくる。昨年のベトナムと台湾のスタンプが押してある。
「スミマセン。ちょっと荷物開けてもらってもいいですか」
どうやら変なもんでも運んでいる怪しいヤツに見えたらしい。髭も伸びっぱなしだし。もちろん何もないけど。
「ごくろうさまでした」
こんどは取り合えず髭剃りは持っていくことにしよう。

よく遊んだ!これから当分は仕事・仕事である。

 

SCOTLAND旅行記 2008 DAY5(19/Nov)

  • 2008.12.04 Thursday
  • 14:11

朝になって分かったが、部屋の窓からは静かなFyne湾が見える。

どうせ夜着いて朝早く出て行くので安いガーデンビューの部屋を予約したはずだが、オフシーズンで部屋が空いていたからか、ただ単にガーデンビューの一番端っこの部屋だからか、よく分からんけど一応オーシャンビューである。なんか得した気分。
とにかく海が幻想的で綺麗。出来ればここで思う存分、昼寝がしたい。目が覚めたら窓の外は海。わざわざリゾート地で昼寝なんて、もったいないようで実はこれ、やってみるともの凄く贅沢な気分が味わえます。

せっかく良いホテルなのでチェックアウトまでのんびりしていこうかと思ったが、エジンバラで時間をとった方が良いかなと考え早めに朝食を済ますことにする。
8時過ぎにレストランに行くとまだ誰もいない。ここは例えるなら日本海側の老舗旅館みたいなところなので、バーで見かけた限りでは宿泊客はけっこう年齢層が高い。皆さん、朝は遅いようだ。

こんな雰囲気で一人飯はないだろう。昨夜は部屋で食べて正解だった



やめときゃいいのにまたもやスコティッシュブレックファースト

パン、ソーセージ、ベーコン、豆とキノコ。やっぱり緑野菜は無い。うん、油っこい。食べ終わってもまだ誰も来ない。早めにおいとまして散歩に出かける。

海と森。物寂しい感じが美しく空気も澄んでいる。ホテルのそばを流れる川はやっぱり茶色。アーガイル地方ははそこらじゅうピートだらけなんだろうか?

ホテルは森の中にポツンと建ってます



いい感じでしょ


ホテルの入り口がこんな感じで


ど〜んと威風堂々!

これで1泊朝食つきでたったの£45(約¥6800)。アイラ島にフェリーで渡る人には、Stonefield Castle Hotelお勧めです。次に来たときは2,3泊はしたいな。街までちょっと遠いし散歩と釣りぐらいしかやることがなさそうなのでとにかくノンビリと。


チェックアウトを済ませ、まずはレンタカーを返さなきゃいけないので目的地はペイズリー。ノンストップで一気にドライブ。途中、道を間違えて30分ロス。都市部に近づくにつれて交通量が増えてくる。そのうえ不慣れなラウンドアバウトが所々に。おっかなびっくりながらトラブルもなく予定どおり12時30分に到着。

記念に4日間一緒に旅した愛車とパチリ。



ついでにペイズリーの街なみ。何の変哲もない街でもこのとおりイイ感じ。


今度は鉄道でグラスゴーまで移動。
海外旅行中の交通手段としては鉄道ってのは一番簡単&楽ちん。システムは世界中どこでも似たようなもんだし、あっち行き・こっち行きと向かう方向がはっきりしているから迷うことは無い。
サクサクっと券売機で切符を買ったら間違えて往復買っちゃった。いきなり間違えとるがな。£1.6損した。払い戻ししようかとも思ったが、面倒だからもういいや。

あえて目的のクィーンストリート駅の1つ前のセントラル駅で降りて少しだけ街を歩いてみることにする。スコットランド最大の都市グラスゴー。人口は70万人ぐらいだから岡山市と同じぐらいかと思ったら凄い活気と人の数。それに重厚感のある石造りの建物がとってもクール!


道すがらのパブは水曜日の昼なのにどこも賑わっている。
ちょっと1杯飲もうかとも考えたけど、荷物も多いし人も多いし、足早にクイーンストリート駅へ向かう。

今度は間違えないように、券売機ではなくて素直に窓口でチケットを買う。


鉄道は綺麗で快適。北側の席に座るとのどかな牧場とその向こうにはフォース湾がひろがる。
学校帰りの中学生ぐらいの女の子達は、お喋りで元気いっぱい。席が空いてないから荷物置き場の棚の上に座ってるし。若い子たちは日本と一緒だ。
声楽を習っているのか、みんなで楽しそうに合唱している。窓の景色とベストマッチで気分はまさに「世界の車窓から」。その最高のコーラスをBGMに快適な鉄道の旅。

エジンバラ到着。両駅の屋根のデザインの違いが街の違いを表しているようで興味深い。



エジンバラは360°見渡す限り古い石造りの建物。どこから何を見ても、街全体が見どころ。ウェイヴァリー駅より北側のニュータウンでさえ200年前に計画的に造られたもの。オールドタウンにいたっては800年以上の歴史がある。
なんてことない角度でパチリ。絵になる。右端の建物は工事中だがシートの柄まで凝っている。



早速エジンバラ城へ上る。変なルートで歩いたのでもの凄い上り坂。しかも石畳の道なのでキャリーバッグを引きずるには不向きだ。
息も絶え絶えたどり着いたエジンバラ城は観光客でいっぱい。入場料は£10(約¥1480)。日本語版のガイドラジオもちゃんと用意されている(+£3)。



城の高台からはエジンバラの街が一望できる。

時間があればゆっくり見て回ると見所や逸話が満載。エジンバラに来たらなら必ず訪れるべき。

城の西側を遠回りしながらニュータウンへ向かって歩く。



プリンスズストリート周辺にはデパートや服屋がずらりと並んでいる。まだ4時過ぎだが空はすっかり暗くなり、夜景がもの凄く綺麗!向こうに見えるのがエジンバラ城


バルモラルホテルは駅から至近でとっても便利。金がある人にはお勧めです。


荷物も重いしホテルを目指す。
今夜の宿Cairn Hotelはウェイヴァリー駅から歩いて10分ほど。日本で言えばビジネスホテル級でお客様ほったらかし感が僕にはちょうど心地よい。部屋もバスルームもそこそこ広くて綺麗。朝食無しとはいえ駅からこの距離で£32(約¥4800)ならまあまあお手ごろだ。

さてせっかくのエジンバラの夜。もちろんパブ巡りをしなければ!夜の街へ颯爽と繰り出す。エジンバラのパブは下調べバッチリ。
第一の目的地はカフェ・ロイヤル。駅前の有名店。しかし見知らぬ土地で1人ってのは心細いもんだ。ドアの前で若干躊躇しながら気合いを入れてエイヤっと飛び込む。店内は超満員で賑わっている。70〜80人は居ただろうか。東洋人は僕1人。ビール(銘柄忘れた)とマッカラン10年をオーダー。しかし、マッカランが伝わらない。
「スミマセン。何言ってるか分かりません」
「ほら、あそこのッカラン。あれ?ダメ?え〜っと、オーバンの右のヤツ」
「あー、マッランね」
今回の旅で全然通じなかった言葉が専門分野のウイスキーだったとは・・・。アクセントの位置が違う。ひとつ利口になりました。
となりのおじさんグループは美味しそうに牡蠣を食べている。アイラ島産とはまた違うフォース湾産かしら?美味そう。しかし、量の多さと値段の高さ、さらに確保した狭いカウンターのスペース内でガチャガチャやる恥ずかしさに負けて断念。まあ、また今度来た時に食べればいいや。

エジンバラは歩けばそこら中にパブがある。
下調べはしたものの、歩いていて良さそうな店があれば入ればイイやと思いオールドタウンに向かって歩き出す。
1人でも入りやすい店となると、外から店内の様子がうかがえて、そこそこお客さんで込み合っている店が理想的だが、これが案外難しい。しばらく歩いて分かったが、先ほどのカフェロイヤルはエジンバラでもかなりの繁盛店だったよう。ちょっと時間も早いし、どこもまだ暇そうにしている。入りにくいなぁ・・・。
結局、オールドタウンをグルーっと徘徊してニュータウンへ戻ってくる。ローズストリートでここ良さそう!と思ったパブに突入(名前忘れた。多分ココ)。

ビールをオーダー。そしてスコットランドと言えば定番のフィッシュ&チップスを。店員のかわいい女の子に何か聞かれているがよく聞き取れない。ここは日本人らしく適当にYesと答える。物が来てから分かったがポテトをマッシュするかどうか聞いていたみたい。ノーゼスチャーでマッシュって言われても僕の英語力ではそりゃ聞き取れんわ。

暇つぶしに新聞読みながら待つ。今の国内の最大の関心事は明日のスコットランド vs アルゼンチンのサッカーらしい。マラドーナの監督就任初試合なんだよね。明日の夜はエジンバラもグラスゴーも大騒ぎだろう。ちなみに明日はボジョーレーヌーボーの解禁日でもあるんだけど誰も興味がない(ひょっとしたら知らない)みたい。まあヨーロッパじゃあんなモン誰も飲まないか。あとはクリスマス前なのでイベント情報やセールの情報が書かれていた。

フィッシュ&チップスが来た。デカッ!美味そう!
お味は・・・。スーパーの総菜と同じか僅かに下か・・・。美味いっちゃ美味いけど。せっかくなのでモルトビネガーで頂きましょう。
テーブルに置いてある塩・胡椒は日本だと「足りなかったら使ってくださいね」的なニュアンスで、頑固オヤジのラーメン屋に行ったら一口食べる前に胡椒を使おうものなら怒られそうな気がするが、スコットランドでは「ご自分の好みに味付けしてくださいね」ということらしい。パリ在住の友達がフランスでもそうだと言っていた。これも文化の違いか。だいたい海外の食事は日本人には塩が足りない。気にせずドバっとかけましょう。

腹も膨れたし充分満足。今日は車・鉄道を乗り継いで移動して疲れた。
今日も一日よく遊んだ。ホテルに戻って寝る。


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SCOTLAND旅行記 2008 DAY4(18/Nov)

  • 2008.12.03 Wednesday
  • 11:50

7時過ぎから窓の外の空が真っ赤に染まる。

あんまり綺麗なので外へ出て一服しながら空を眺める。僕は旅行時にはかなりの高確率で綺麗な朝日と夕日を見ることができる。日ごろの行いが良いからかしら。

朝食を食べに階下へ降りる。
リンおばちゃんが「アイラ島で朝に空が赤く染まるとその日はいい天気なのよ」なるほど。
今日の朝食は焼きベーグルにスモークサーモンとスクランブルエッグを載せたものを2つ、さらにやっぱりブラックプディングとハギスももらっとこう。
「お腹減ってるのね」って言われた。
「昨日はハーバーインまで行ったの?」
「ええ。でも1人ぼっちで行くにはちょっと雰囲気良過ぎですね」
「こんどは奥さんと行くといいわよ」
「うん。今度来る時はそうします」

腹ごしらえも終わったし、準備万端。
チェックアウトをしていたら、ちょうど昨日の2人組の1人が朝食に降りてきた。もうひとりは仕事が溜まってるから朝食はいらないらしい。せっかくなのもったいない、といってもグラスゴーに住んでいればこういう朝食はいつでも食べられるか。
昨日21時頃に僕の部屋をノックして飲みに誘ってくれたらしい。あ〜、その時にはすっかり夢の中だった!一緒に飲みたかったのに残念!またの機会に、って言ってもさすがにもうなかなか会えることはないだろう。楽しい旅を。

さて今日の1番目はラガヴーリン蒸留所。写真はツアー中に撮影した海側からのながめ。


なんだかんだ言ってもやっぱり僕はラガヴーリンが好きなのです。今回のアイラ島訪問の最大の目的はココを訪れることである。気持ちが焦って早く着きすぎた。なにせB&Bから車で10分だもんね。ちなみに天気は小雨。リンおばちゃんの嘘つき。

時間があるので蒸留所のそばを流れる川の水を飲んでみる。仕込み水だ。上から見ると本当に濃い茶色。ウイスキーが流れているみたい。柔らかくてやっぱり美味い。
(今考えると排水?)



レセプションは大正時代に建てられた木造の小学校みたいで、とってもレトロな感じ。なぜか「営業中」の札。日本人のお土産か?


朝イチだったせいか、昨日ラフロイグ蒸留所で一緒のツアーだったドイツ人2人組と計3人だけのツアー。
ただしラガヴーリン蒸留所はちょうどメンテナンス中で、マッシュタンもウォッシュバックも、もちろんポットスチルも空っぽ。でもおかげで中をのぞいて内部構造を見ることが出来たのである意味、貴重な体験ができた。
念願のポットスチルに触る。本当はキスしたかったが怒られそうなので止めておく。

なかなか見ることのないポットスチルの内部構造。


電気ケトルのコイル状にスチームパイプがあります。

樽詰め。


ドイツ人のおっちゃん「君、どっからきたの?」
自分「日本からです」
ガイドのお姉さん「先週も東京から2人来ていてピートの固まりを持って帰っていったわよ」
検疫こっそり通したの?みんな熱心である。そういう僕もラフロイグ蒸留所で拾った小さなピートのかけらをさりげな〜くバッグの中に転がしてるけど。
「日本からだと遠いだろ?おれたちゃドイツからだから近いけど」
「家の玄関開けてから20時間以上掛かりましたよ」
「お〜!大変だね〜」
海側から蒸留所を眺めていると、なんと今朝お別れした日本人2人組がいるではないか。こんなにすぐに再会するとは(笑)。もうちょっと早く来ればツアーに参加できたのに、と言っても2人はそこまで蒸留所見学には興味が無いらしい。「こりゃ多分またどっかで会いますね」って言われて改めてバイバイ。

ツアー終了後の試飲はダブルマチュアード1991。相変わらず美味すぎる!さらに割水がアイラの水だからなじみが全然違う。
ラガヴーリン、たっぷり堪能しました。


さて次の目的地はポートアスケイグ。カリラ蒸留所までのロングドライブ。
あえてミサイルロードの東側の細い道をのんびりドライブ。時間があればこっちの道を一度通ってみるべき。少しだけ高い丘からインダール湾が一望できる。



カリラ蒸留所はツアーの予約をしていないので外からの撮影とショップでの買い物だけ。スチルハウスがガラス張りで外からポットスチルが見える。

すぐ向かいにはジュラ島。サウンド・オブ・アイラは流れが速い。さて取り合えずショップでウォータージャグを買わねば。
「Closed、Due to Stock take」
棚卸し?おいおい・・・。アイラ島の全8蒸留所のウォータージャグ集め、これにて終了。まあ、また今度来たときの課題だ。

気を取り直して、次はブナハーブン蒸留所へ向かう。
ブナハーブン蒸留所へ向かう道は、もの凄く狭い一本道。なのにたまにウイスキー運搬の大型トレーラーとすれ違う。さらに道端、というか道の上にのほ〜んと牛が居たり。しかも高台からサウンド・オブ・アイラの絶景が一望できたり。忙しいったらありゃしない!



ブナハーブン蒸留所。建物が石積みで古めかしくていい雰囲気。

ボトルデザインと蒸留所の雰囲気が似ていて地味で渋い印象。ほかのアイラの蒸留所とは少し趣が異なる。個人的のはここの外観が一番好き。建物の海側に誇らしげに書かれた「Bunnahabbian Distillery」の文字も圧倒的にカッコいい(単にスペルが長いから?)。
ショップに入ろうとしたら「見学と買い物は2階の事務所までお申し付けください」と書いてある。もう8個全部のジャグ集めは出来ないし、また次回来たときにしようと撮影だけして早々に退散。

今度はキルダルトンクロスを見に行く。ミサイルロードを抜け、グルーっと来た道を引き返すことになる。ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベッグの3つの蒸留所を通り過ぎたさらに向こうだ。

走り出してすぐに前方にバカデカいバックパックを背負ったヒッチハイカーが見える。急ぐ旅でもないしまあイイかと思って車を止める。
ハイカーはフィリップさんという人懐っこいフランス人。歳は僕よりちょっと上、30代後半ぐらいかな。ホリデーを利用してスコットランドをテントを背負ってぶらぶら歩いて旅しているらしい。
去年、ベトナムで話しかけられたオーストラリア人もそうだったが1人旅している人間は話し相手が欲しいのか、よくしゃべる。そういえば昨日ラフロイグで日本人を見かけたときは自分もテンション上がってたか・・・。
お互い英語がネィティブじゃないのでシンプルにゆっくりしゃべるので聞き取りやすい。

FRA「どこから来たの?」
JPN「日本からです」
FRA「うへ〜!遠いだろ?フランスからなら近いけど。20時間ぐらいかかるんじゃないかい?」
JPN「うん、めちゃくちゃ遠かったです。はるばるウイスキーを飲みに来たんだ。I Love Whisy」
FRA「あ〜、俺も飲むよ。ラガウーリンだろ、タリスカー、グレンモーレンジ」
JPN「ラガヴーリンならさっき行ってきたよ」
FRA「ラガーリンね」
JPN「そう、ラガーリン」
FRA「ノーノー、ラガ
ーリン」
(フランス語では「v」の発音は「ヴ」じゃなくて「ウ」になるみたい)
FRA「どれぐらい滞在すんの?ホリデーは何日?」
JPN「1週間です」
FRA「えぇ〜!!1週間だけ!?クレイジー!」
JPN「日本人は忙しいんですよ
(´・ω・`)ガッカリ… あなたのホリデーは1ヶ月ぐらい?」
FRA「ノーノー、5週間だよ」
JPN「え!5週間!?いいな〜!!」

フィリップさんお勧めのスコットランド名所はGlencoe(グレンコー)。スカイ島に行く道の途中にあるので、次回はぜひ立ち寄ってみよう。
気が付けば、うっかり目的地を通り過ぎてた。ヨーロッパの端っこ、アイラ島での日仏交流の短いドライブは終了。堅く握手を交わしてバイバイ。良い一日を!


ポートエレンの街を抜け、アードベッグ蒸留所を越えて、狭い道をさらに東へ。
アイラ島の南岸はラガヴーリン蒸留所を越えたあたりから岩場が多くなってくる。ここら辺かなと岩の周りを見てみるとアザラシ発見!というかなんぼでもおるがな。ここら辺では珍しくはないみたい。あんまりあっさり見つかったので帰り道で見ることにして先にキルダルトンクロスを目指す。
キルダルトンクロスはなんとなく周りの空気が違う。



神聖さと歴史の長さを感じることが出来ます。

アザラシとは帰り道に5分ほどにらめっこ。


遠くからは鹿らしき鳴き声が聞こえる。残念ながら姿は見えなかったけど。

海の向こうの雲の切れ間から、11月の低い太陽の光が漏れて海に反射している。南の島で見るのとはまたひと味違う美しい海の景色。



思ったよりも予定が早く片づいてしまいアードベッグ蒸留所のツアーまで1時間もあるので、いったんポートエレンの街まで戻って今夜の食料とギネスを1本買う。アードベッグ蒸留所を見下ろせる場所に車を停めてギネスを飲みながら時間潰し。

ここでアイラオイスター(牡蠣の養殖場)で生牡蠣を食べる予定を忘れていたことに気付く。フィリップのせいだ。またひとつ次回持ち越しの課題が増えた。

アイラ島の最後はアードベッグ蒸留所。


ここはレセプションが綺麗で、お土産も酒以外にもT−シャツやフリース、ジャケットなどの衣料品からアクセサリーなんかも売っているし、すぐ横にはカフェが併設してある。ハリーじいちゃんもお勧めのカフェだ。かっこよかったので、ついついアードベッグのロゴをかたどったケルト模様のネックレスを購入。

ツアーは5人。昨日、ブルイックラディで一緒になったご夫婦がいた。「あら、あなた昨日も会ったわね」。小さい島だからこういうことがちょいちょいある。
ガイドさんは英会話のレッスンCD並にゆっくり喋ってくれる。とても聞き取りやすくて蒸留所の歴史から、今の親会社に代わってからの躍進、製造工程もしっかり説明してくれる。ただし帰りのフェリーの時間が迫っているので出来れば早くして欲しい。
ポットスチルを見ていたら職人のおじさんが「アザラシが居るぞ」って教えてくれて、みんなで外に見に行く。小さいのが2頭居た。チョット前に見たからもういいよ。とにかく急いでくれ。




ビジターセンターに戻ると、なんとカフェでお世話になったB&Bのご夫婦がお茶していた。
「あら〜ヨシオ、来てたのね」
3人並んでパシャリ。良い思い出になった。



試飲のウーガダールを一気飲みして急いでフェリー乗り場に向かう。現時点で16:30の最終チェックインをすでに5分ほど過ぎている。フェリー乗り場までは10分ぐらいか。急いで車を走らせる。
15分ほど遅れて到着すると、何のことはない、まだ全然のんびりしているじゃん。さらに20分ほど後にアードベッグ蒸留所のツアーで一緒だった3人組がやってきた。それでもまだまだチケットチェックが始まらない。こんなんだったらゆっくり飲んで、なんならおかわりしとけばよかった。こういう緩さが日本にもあったら良いのに。

ひょっとしたら日本人2人組も同じフェリーかもと思って探したが、どうやら1本前のフェリーで帰ったようだ。残念。
フェリーでの2時間は暇なので船内のランジでアイラミストのダブルとアイラ島産エールを飲みながらラジオを聞いて過ごす。気が付いたらすっかり爆睡していた。
「おい、起きなよ。着いたよ。」と誰かが起こしてくれた。ラフロイグ蒸留所の近くを歩いていたおじさんだ。ニッカポッカを履いたクラシカルな英国紳士のアウトドアファッションでご婦人と2人で歩いていたのが印象的で良く覚えている。この2人もウォーキング旅かな?かっこいい夫婦もいるもんだ。

今夜の宿、Stonefield Castle Hotelを目指す。
港から車で走ること20分。A83をはずれて深い森の中に入ってしばらく走るとホテルは木々に囲まれてポツンと建っていた。暗くてよく見えないが雰囲気はバツグン。
フロントでチェックインをしていると「やあ、目はすっかり覚めた?」さっきの英国紳士だ。同じホテルなんだ。さすが、僕と一緒でセンスが良い。

夜の館内は特にムード満点。階段のでっかい肖像画がちょっと怖い



廊下もブリティッシュ


残念ながらシングルルームは狭い


ここの厳粛なレストラで1人で食事するには気合いが要る。昨日もハーバーインでたっぷりリッチな気分を味わったし2日連続で高級ディナーは勘弁。食料買っておいて良かった。バケットにトマトソースのパスタ、オークニー産チェダーチーズが今日の夕食。


せっかくなのでバーだけは行ってみることする。
マンガに出てくる金持ちの家みたいな内装で5m以上はあろうかという高い天井からは鹿の角で作ったでっかいシャンデリアがぶら下がっていて、壁からも鹿が2頭もニョキっと首を出している。布製ソファも座り心地が良い。
やっぱり今回の旅はアイラ尽くしだろうと思ってラフロイグをオーダー。若いバーテンダーに(といってもさっきはフロントに座っていて部屋まで荷物を運んでくれた。1人何役?)は「トバモリーは飲んだことあるかい?」
「はい」
「じゃあマッカランは?」
「はい」
せっかくなのでトバモリーにのっかっても良かったけど、今はアイラ島の余韻を楽しむためにも、やっぱりラフロイグ。あとはビールを1/2パイントとラガヴリンを飲んで3杯で£8ちょい(約¥1200)。安い!
まわりのお客さんも品が良い。いうなればここは日本海の老舗旅館か。

窓の外は光ひとつ見えない真っ暗闇。月明かりで木が生えてるのは分かるが何も見えない。
やること無いので寝る。


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