1人酒場で飲む酒は・・・

  • 2014.12.08 Monday
  • 03:24

11月はおかげ様でまあまあな感じでした。
そして師走になり我ら飲食業界は絶賛繁盛期!と言いたいところですが先週は見事にズッコケました(泣)。
その昔、景気の良い時代は12月ともなれば平日週末問わず毎日忙しくバーテンダーもまさに体力勝負でして「営業最終日まで体もつか・・・?」とデスマーチ状態でした。
しかしリーマン・ショック以降は12月でも週末は忙しく平日は暇という状態。そりゃ皆さん、財布は一つですからね。お小遣いが少なければ週末使った分、どこかで節制しようというのが真理でしょう。
週末に飲み会があるから今日は飲みに出るのを控えるとか、居酒屋で飲んで2件目は行かずに素直に帰るとか。
バーで酒を飲むというのは「ゆとり」の部分ですから。飲食業のなかでも我々は娯楽産業に近いのです。
結果、飲み屋街から少し離れた当店の場合は12月といえどもやたらと忙しい日が数日あるだけで月単位で見ればたいして売上伸びません。

それと昔と変わった事といえば、12月でも1人で飲んでる人が増えたこと。
これには2次会へは強制参加という風潮の衰退、
世代間を超えた付合い酒が減ってきているという文化的側面、
さらに部下に奢りたくても心許無い寂しいフトコロ事情という悲惨な現実もあることでしょう。
バーのカウンターで1人で飲む=カッコイイ
みたいなイメージをもつ方も多いのですが、実際はこんな理由もあるわけです。

じゃあ仕方ないから1人で飲むか、と言っても実際はなかなか大変です。
バーに限らず、やはり全くもって初めての店に1人で入るというのは結構ハードル高いものです。
僕だって1人旅で致しかたなくという場合以外には1人で初見の店に行くことはまずありえません。
それでも初見の店に1人で行くなら、まったくノーコミュニケーションでただただ飲んで帰ることもありえるという覚悟が必要です(僕の場合、さらに1人酒が海外だったりもしますからなおさらです)。


ではどうするか?
取り敢えず最初は人を連れて2,3人で行ってみて、それから店を気に入れば平日の落ち着いた時間にでも1人で行ってみる、というのが通常得策でしょう。
気が合いそうなスタッフを見つけるコツは、世代が近い、共通の趣味がある、話が合うなどなど。
そう日常生活での人間関係とまったくもって一緒です。酒なんて二の次です。まずはEnjoy Drinkからです。

1人で飲める店を開拓するには、時間とお金と努力が必要です。まさに開拓なのです。


初対面の人と上手く話す方法 Vol.1

  • 2012.02.21 Tuesday
  • 00:55

バーテンダーという仕事柄、初対面の人と話す機会が多いです。
そりゃもう年間で何百人という人と初めて会って話します。
できるだけ楽しんでもらってまた来てもらわないと商売上がったりなので頑張ります。
そんな中で考えた初対面の人とうまく話す方法。



仕事やご近所さん、はたまたコンパで人とあって話すときイマイチ盛り上がらない場面ってありすよね。
いつも顔を合わす同僚や友達ならいっぱい喋るのに、初見の相手だとなかなか話しづらい。
話題を振ろうにもネタが思いつかない。
どうしてネタが思いつかないのでしょうか?
それは多くの場合、相手の情報が少な過ぎるからです。
相手の事をよく知らないと何を話せば良いのか分かりません。
相手に喋らせて情報を引き出す話術もありますが、そんな事ができたら最初から困ってません。
要は簡単、だったらこちらからどんどん情報を提示すれば良いわけです。

例えば「今度の日曜日は何をするんですか?」という質問を受けたとしましょう。
今度の日曜日は嫁さんを連れて昼過ぎの新幹線で大阪に行って大学時代のサッカー部の後輩の山本君に5年ぶりに会って一緒に有名なタイ料理店でディナーを食べて一泊して次の日は買い物してたこ焼き食べて帰るとしましょう。
あなたならどう説明します?
これが正解という事も無いですが、僕ならば、

「今度の日曜日は嫁さんと大阪に行って大学のサッカー部の後輩とタイ料理を食べるんですよ」

コレぐらいの説明にします。
会話はキャッチボールです。情報が少なすぎても返答に困るし、多すぎては要点がボケてしまいます。


情報が少なすぎて悪い例は

「今度の日曜日はちょっと遠出する予定です」

これだと聞いた側も「どこに行くの?」「何をしに行くの?」「誰と行くの?」とイチイチどうでもいい質問しなければいけなくなります。
そのうちに質問が面倒くさくなって会話終了。どうでもいいことをイチイチ聞かせんなよ、って。
最悪、相手がこちらに興味がない場合、「へぇ〜」で終わることもあるでしょう。
これはよく今日のコンパは盛り上がらなかったと愚痴る男の失敗例です。

ここで最初の例を思い出しましょう。
「今度の日曜日は嫁さんと大阪に行って大学のサッカー部の後輩とタイ料理を食べるんですよ」
これなら情報として
・既婚者である
・大学卒
・サッカー部だった
という個人の情報が盛り込まれています。さらに大阪、タイ料理というキーワードが話題として有効です。
となると、次の会話の展開として、
・家族のトーク 「結婚何年目ですか?」「お子さんはいらっしゃるんですか?」
・大学のトーク 「大学はどちらですか?」
・サッカーのトーク 「今でもサッカーやってるんですか?」「好きなチームは?」
・食のトーク 「タイ料理ってどんなのですか?」「あちこち行って食べるのお好きなんですか?」
パッと考えても色々展開できます。

一度に盛り込む情報が多すぎてもダメです。何を聞いたらいいのか分からなくなりますし、
そもそも長い会話は聞いてる側が途中から内容を聞き流している場合が多々あります。
この場合、昼過ぎの新幹線で行くことや、後輩の名前が山本という事、5年ぶりに合うことは相手にとってどうでも良い不必要な情報です。ズバッとカットしましょう。
泊まることや買い物、たこ焼きの話は流れを見て適当な所で改めて放りこめば良いのです。
そこからさらに次の話題が展開できるわけです。

言葉数が足りていない人は情報を盛り込む事を意識して話せば相手も返答しやすくなります。
そもそもあなたに隠さなきゃいけない個人情報なんてありません。と相手は思っています。

言葉数が多すぎる人は要点を絞って話すように意識すれば会話がスムーズになります。
あとは相手に返答する「間」を与えることも重要です。会話はキャッチボールです。
あなたの話はそんなに聞ききたいことばかりではありません。と相手は思っています。



いかがでしょうか?
実はコレ、当店のお客様でモテナイ男連中が共通して会話の情報が少ないという点に気付いて考えてみたことです。
初めて合った女の子にはますは自分を知ってもらうことが大事。
会話の端々に個人情報を適度に盛り込みなさい。
あとこっちの会話は20秒以内にまとめること。オマエの話はショウモナイのだ。だらだら喋るんじゃない。
こちらから情報を提示したら今度は同じ事を相手に聞けば良いのです
「ところで君は今度の日曜日は何するの?」
これで2時間のコンパはうまくいくはず。あとは最後にメアドちゃんと聞いておけ、コノヤロウ。

いつも話している相手よりもやり方次第で初対面の方が話題がたくさん生まれるはずですよ。
Vol.2はまた何か思いついたら書きます。

ビールって知ってる?

  • 2010.11.11 Thursday
  • 14:07

今、ちょっと調べ物をしていたら気になることが。

普段、毎日のように飲んでいるビールに関して、麦芽100%の意味が正確に理解できてない人が多い。
だから「麦100%なのに発泡酒ってどういう事?」ってなってしまう。

毎日、ビールを飲む人でもビールの原料が何か知らない人が案外多いのです。

麦と言っても小麦でもライ麦でもありません。大麦です。それも六じゃなくて二条大麦です。
しかも大麦の麦芽です。麦芽というのは読んで字のごとく「芽が出た麦」です。なんで麦芽じゃないといけないかは、多糖類であるデンプンを酵素の働きによって小さな糖に分解する必要があるからです。でないとおちょぼ口の酵母の小さな口には入りきらないので醗酵することができません。
ここまで基本です。

じゃあホップってなに?
アサ科の植物でこいつからアルコールが収容できるわけではありません。
ここ、勘違いしないように。

ビールに風味を与え、保存性を高める効果があります。ただし保存性ってのは現代ではほとんど意味が無いと思います。

ちなみにビールの製造工程を理解していないとモルトウイスキーも理解できるはずがありません。
ピートのピの字から理解できないはず。


それと気になるのが、なぜか日本に蔓延している麦芽100%神話。出所は「美味しんぼ」か?
ビールは大麦麦芽、水、ホップしか使用してはならない、なんていってるのはドイツぐらいです。
100%じゃないからビールでは無いってわけではないし、100%だから美味しいってわけでもない。


ちょうど先日、美味しんぼ70巻のウイスキーの真価編を読んだのですが、
感想としては1999年当時としてはきちんと取材してよく情報を集めている。
全体を通しては表現はあくまで作者の個人の主観が多く含まれている印象。これはちょっといただけない。  
作者が良しとする物は極端に褒め称え、駄目と決め付けたら徹底的にけなす。
美味しんぼってずーっとこんな感じじゃないですか?
漫画ですからインパクトのあるストーリーも必要なのですが、美味しんぼはあまりにも極論が多いですね。
無農薬野菜がどうこうとかタバコを吸うヤツには味が分からないとかもこの漫画からじゃないかな?

美味しいんぼにしてもレモンハートにしても、最近だとバーテンダーとか、あくまで漫画です。
これらを読んで博識になったつもりでも情報量が圧倒的に少なすぎます。お客さんでも早い人なら10分ぐらいで読み終わる程度のものです。登場人物に喋らすだけでは文字が少なすぎ。専門書ならせいぜい10ページ分ぐらいにしかならない。
まずは漫画で興味を持つ。大変良いことだと思います。
その後、きちんと自分の欲する情報にアクセスして学んでいって初めて知識が得られるのです。

まずは専門家の書いた本を読むところからです。
初心者にはネットは向きません。間違った情報が氾濫しているから。特にウイスキーに関してはピンからキリまで情報が雑多。

専門書=基礎
ネット=応用

ぐらいのつもりで学んでください。
情報の真偽を判断するためにはまずは専門書を数冊読んで基礎知識を養っておく必要があります。ネットを活用するのはその後です。
専門家が発信するマニア向けのディープな話や、海外の最新情報もネットが圧倒的に情報が多いし早いです。


漫画?
漫画は自分の知らない色々な世界への興味の幅を広げる役割を果たしてくれています。
そう考えると大人の読む日本の漫画は凄いと思います。
でも学びの場ではありません。
お医者さんが「ブラックジャックによろしく」読んでも「ちょっと現実離れしてるかな?」って思うでしょ?
サラリーマンが島耕作シリーズを読んでも「んなアホな!」って思うでしょ?
でも両作品とも普段なじみの無い業界をクローズアップして、なおかつドラマチックなストーリーに引き込まれる大変素晴らしい名作です。

つまりはそういうことです。

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